Culture

シングリッシュではなかった!シンガポールの街角で見られるイギリス英語

シンガポールの英語は難しい!と思いませんか?

いわゆる「シングリッシュ(Singlish)」だからでしょうか…。中国語アクセントの早口英語を耳にすると、英語なのか中国語なのか、わからなくなってしまうこともあります。でも、英語が聞き取れないときは発音やアクセントが原因ではなく、「聞き慣れない」「普段使わない」「知らない」単語が混じっている可能性もあります。

シンガポールは、かつてイギリスの植民地だったため、イギリス英語の影響を強く受けています。日本人が習う英語はアメリカ英語であることが多いので、イギリス英語に馴染みがなくても仕方がありません。今日は、シンガポールで発見した「イギリス英語」をご紹介します。

英米でスペルが異なる単語があります

colour(英)と color(米)、centre(英)と center(米)など、綴りの一部が異なる単語があります。意味は、米語と英語で同じです。

Harbour Front(英) とHarbor Front(米)。

Centre(英)と Center(米)、Theatre(英)と Theater(米)

これは、シンガポールの美術館のパンフレットです。colour(英) と color(米)の違いがあります。

英米で使う単語が異なります

初めてシンガポールに来たときに、Singtel のショップに旅行者用のSIMを買いに行きました。カウンターに行くと、何か言われて、よくわからなかったのですが「ああ、番号札が必要なのかな」と入り口に向かうとそこには「Q」の文字が!これには衝撃を受けた人も多いでしょう。

Please Q here

「Q」=「queue」には「列」という意味があります。アメリカ英語では「line」を使います。

(英)Are you in queue?
(米)Are you in line?

券売機やレジで列からはみ出ていると、このように「並んでるの?」と聞かれてしまいます。

Please queue here

こちらはイベント会場の「Queue」。

Queue here for taxi

タクシー乗り場でも。

Way out と Lift

こちらは駅の案内板。出口は「Way out」でエレベーターは「Lift」です。こうしてピクトグラムと一緒に文字で見るとわかりますが、”The lift has stopped.” (エレベーターが止まっちゃったよ)と、エレベーターから離れたところで不意に言われたときには聞き返してしまいました。

Storey

階数を表す「storey」。米語では「floor」を使います。

こちらも駅の案内板です。トイレは「Toilet」、アメリカ英語では「Restroom」を使うことが多いです。

Car Park」は駐車場のことです。アメリカ英語では「Parking Lot」と言います。「Car」という単語から想像はできます。ところが、シンガポール英語の発音では「カパ、カパ」と聞こえるので、何のことかわからないという話をよく聞きます。

会話の中でのイギリス英語(誤用もあります)

「こちらでお召し上がりですか?それともお持ち帰りですか?」は、“Having here or take away?” と聞かれます。米語では、”For here or to go?” ですから、全然違いますね。また、“How can I address you?” という表現で名前を聞かれることもあります。

シチュエーションは違いますが、「どこに住んでいますか」を “Where are you staying?” と聞かれたことがあります。「あれ?出張ではなくて、移り住んで働いているんだけどな…」と思いました。正しくは、”Where do you live?” です。「stay」は一時的な滞在を表すので、「どこのホテルに泊まっているの?」と聞くにはOKですが、シンガポールでよく聞かれるこの表現は誤用です。「英文法ルールブックを無料で配布。よくあるシンガポール英語の間違いをチェックしよう」の記事で紹介したガイドブックでも指摘されています。

誤)I am staying in Jurong.
正)I live in Jurong.
(GRAMMAR RULES:94ページ)

「郷に入れば郷に従え」という諺もありますが、正しい英語の使い方を身につけたいですね。


Eメール購読

Singapore S Journal の新着記事やシンガポールのお得な情報をメールで配信します