シンガポールで「一番高い山(?)」であるブキティマ(Bukit Timah)へ登山に行ってきました。実はBukitというのは、マレー語で「丘」という意味。地名からも「山」ではなく「丘」だということがわかります。
MRTダウンタウンラインが延長されて、ブキティマへのアクセスが容易になりました。今日はBeauty World 駅から出発。目的地まで歩いていきます。
水やおやつを忘れた方は、駅横にあるスーパーで購入していきましょう。
万が一忘れてしまっても、「山」の麓のビジターセンターに水、スポーツドリンク、ミロなどの飲み物や、
おやつが売っています。(ドルと円の表記が混じっていますね…)
虫除けや虫刺され薬も購入できます。
ビューティーワールド駅からブキティマの「登山口」であるビジターセンターまでは徒歩15分程かかります。途中で今日の目的地を確認。鉄塔があるところまで登ります。
距離は短いが、急な坂が辛い頂上までの道のり
ビジターセンターに到着。この写真の左奥にKIOSK(自動販売機)があります。
シンガポールで猿に餌付けすることは、法律で厳しく禁じられています。自分はあげるつもりはなくても、猿がビニル袋をめがけて飛びかかってくることがありますので、十分に気をつけください。
今回遭遇した猿は1匹。少し離れたところで小さなお猿さんが何か食べていました。
ビジターセンターを出発して赤いラインの道を進みます。途中ショートカットもありますが、近道せずにぐるりと回って頂上を目指します。
頂上までは整備されたコンクリートの道を進んでいきます。
自分が何色のコースを進んでいるのかは、道標の色が教えてくれます。
道は整備されていて歩きやすいのですが、意外と急な坂なのですぐに息が切れてしまいます。膝や腰を痛めている方にはおすすめできません。それにしても、上から降りてくる人たちが後ろ向きに歩いていたのですが、なぜでしょうか。
こちらがショートカットのコース。たったの150メートルで頂上に着きますが、急な階段が続きます。通常のコースは残り540メートル。この時点ですでに息切れしているので、階段コースを進むことはできませんでした。しばし歩いて、、、
頂上に到着!頂上からの「絶景」や「見晴らし」のようなものはありませんので、期待しないで登ってきてください。
ブキティマ山頂、163.63メートル。ちなみにシンガポールで一番高いビルは、タンジョンパガーセンターの290メートルです。
ここにも猿に関する注意書きがありました。(野生の猿に遭遇したらどうするか)。驚いたのは、猿に餌を上げると5万ドルの罰金か刑務所行きになること。絶対に餌はあげないでくださいね。
降って、登って、階段だらけの散策コース
頂上までは予想よりも坂が急で疲れてしまいましたが、それでも若干歩き足りない気分なので、地図の上の方にある黄色の散策ルートにチャレンジしました。
登ってきた道を少し戻ると、分岐地点があります。「ループトレイル(Loop Trail)」とあるので、一周して戻ってくることになります。予想時間1.5時間、難易度は「Difficult」です。
まずはひたすら階段を降りる!降りる!ぐるりと周ってループトレイルの最後にこれを登る必要があるかと思うと、少し不安になります。
階段を下りきると分岐地点に到達。右からでも左からでも、どちらからスタートしてもOKです。今回は右まわりを選択しました。
階段を登っては降りる、登っては降りる、を繰り返し。この写真のように一段が大きいので、登るのも降りるのも大変です。疲れます。
変わった形の木のトンネルをくぐり抜けたり、たまに足元に根っこが張っていることがあるので常に注意が必要です。
ほぼ真っすぐ道を進んできて、「Dairy Farm Hut」で折返します。
戻る道は、この小屋の後ろ側にあるので見落とさないようにしてくださいね。
前半よりもさらに急な階段が続きます。休みながら進まないともう足が動きません。
途中でまた分岐があります。(今は「You Are Here」のところにいます)。黄色のルートをそのまま進んだほうが楽なようにも見えます。
分岐の道は、完全に山道。
結局黄色のルートを進みました。もう喋る気力もありません。
何とかループ散策路のスタート地点に戻ることができました。しばらく、赤緑黄の共通のルートをくだってから、途中で緑のコースに入りました。
最後の気力を振り絞って70段ほどの階段をのぼると、
街が見渡せるビューポイントにたどり着きます。(South View Hut)
ビジターセンターとHindhede Nature Park
ビジターセンターに立ち寄りました。屋根はありますが、開放された空間ですので涼しくはありません。
ブキティマに生息している動植物の説明やブキティマの歴史についての展示がされています。一時期、開発が進んでいた時期にはブキティマの自然が失われる危機に瀕しましたが、1951年自然保護区として認定され、2011年にはASEAN Heritage Parks の一つとなりました。
ビジターセンターから奥にも散策路が続いています。
Hindhede Nature Park を目指して歩きます。坂も階段もない数分の距離です。
ここにも「猿の餌付け禁止」看板がありました。
Hindhede Quarryという場所に到着しました。
Quarryとは採掘場という意味で、その跡地に水が溜まって池となりました。
水が澄んでいるので、深いところで泳いでいる魚やカメも見ることができます。
このエリアには子どもの遊び場やサイクリングコースもあります。
またビジターセンターの辺りに戻ってくると、モモンガのような動物が木に張り付いていました。木に同化してしまっていますが見えますか?
横から見たところです。今回は、他にリスや小さめのトカゲなどに遭遇することができました。階段がキツイコース以外にも散策できるエリアはありますので、自然にふれあいに行ってみてはいかがでしょうか。2016年に整備されたので道は歩きやすく危険なところはありません。