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シンガポールで無痛分娩を体験しました!日本での出産との違いは?

来星後に妊娠がわかったときの選択肢は2つあります。日本で出産するか、シンガポールで出産するか。今回はシンガポールで無痛分娩で出産したときの経験から、日本での出産との違いやシンガポールでの出産について不安に思っていた点などについてお伝えします。

  1. 言葉・コミュケーション
  2. 医療事情
  3. 費用
  4. 産後のケア
  5. 無痛分娩

1. 言葉・コミュニケーションの問題はなし

普段の会話(英語)は出来ても、医療用語となると難しい為コミュニケーションが取れないと思ってしまう方もいるかと思いますが、シンガポールには、今現在、日本人の、または日本語を話せる産婦人科ドクターが少なくとも3名いらっしゃいます。(2018年10月現在)

しかも各クリニックには日本で活躍されていた日本人助産師さんがいらっしゃるので、予約や検診、出産まで日本語でサポートしていただけます。妊娠中のお悩みの相談、沐浴指導などの母親学級と日本式指導が受けられるのです。

日本人ドクター・日本語を話すドクターがいるクリニック
・ラッフルズジャパニーズクリニック
・日本メディカルケア
・モトコクリニック

2. シンガポールの医療事情と出生前診断について

シンガポールの医療水準は高く、検査の結果が出るのも日本の開業院に比べスピードが速い印象です。それぞれのクリニックの母体となる総合病院に血液や検体検査室があるからです。例えば、妊娠で起こりうる貧血や糖尿病、甲状腺機能異常の採血検査は、1日で結果が出る為、影響がある場合もいち早く対応出来るのです。

また、出生前診断で強く感じたのは、日本の地方都市の開業院では出来る検査に限界があることです。一般的にシンガポールで行われている出生前診断・FTS検査は日本では大学病院で行うことなりますが、予約はほぼ埋まっており、週数を過ぎて検査自体が出来ないのが実情です。

他の簡易検査でも、染色体異常検査で陽性である確率が高いと出た場合、検査が可能な大学病院を紹介され、羊水検査を行なっても結果が出るまでに4週間かかると言われました。妊娠中の不安な中、検査をしても結果が出るまでの時間が長く更に不安が募るのは言うまでもありません。

シンガポールでは、高齢出産者でなくとも出生前診断に12週でFTS検査を行うのが一般的です。FTS検査は即日結果が出ますし、NIPTは10日程、羊水検査は5日程で結果が判明するのです。

3. 自費負担では費用は高額に

シンガポールは、医療水準が高いのに比例して費用も高額です。シンガポール人や永住権を持つ方はメディセーブという医療保険がありますが、私たち日本人はいわゆる外国人なので100パーセント自費となります。

日本とは違い、ドクターに対して料金が異なり、それぞれにかかるシステムである為でもあります。無痛分娩や帝王切開の分娩費の場合、主治医の他に小児科医、そして、麻酔科医とそれぞれに積算されるのです。クリニックにもよりますし、あくまでも一例ですが、妊娠判定から38週までの妊婦検診までの計14回には、毎回150ドル〜500ドルほど、合計すると約4,000ドル。分娩費用、及び入院費用(新生児ケア含む)で約13,000ドルかかりました。(検査内容や分娩が帝王切開になる場合などによって、金額は大幅に変わります)

日本に住民票を置き社会保険や国民保険がある方は、申請すれば出産一時金が後日徴収できるはずです。帯同で在星中の方はご主人の会社や各自治体にお問い合わせください。

4. 産後のケア

日本では、普通分娩であれば入院は5日、帝王切開で10日が一般的ですが、シンガポールは、普通分娩2日、帝王切開3日の入院になります。そんなに短いと驚かれるかもしれませんが、イギリスのキャサリン妃が第三子出産後、その日のうちに退院され颯爽としたお姿だったことは記憶に新しいと思います。これは無痛分娩の為せる業というわけです。

私自身、第一子は日本で普通分娩を、第二子をシンガポールで無痛分娩を体験しましたが、陣痛の痛みがなく体力が温存され、産後の回復が非常に早かったのです。はじめは2日の入院に不安もありましたが、実際は2日で充分と感じる程です。

また、退院後、お手伝いの方の助けが必要なときは、産褥アマさんと呼ばれるヘルパーさんと契約することも出来ます。家族の食事や掃除、洗濯などの家事、そして赤ちゃんのお世話を一手に引き受けてくれ、産後に必要な栄養素をバランスよく取り入れ母乳の出もよくなると言われる産褥食を作ってくれるなど、ママの回復に努めることが出来ます。ご実家からお母さんのサポートがある場合は甘えることも出来一番ですが、ご家庭の事情などで難しいときは是非利用したいサービスです。

最後におすすめなのは、産褥マッサージです。マレー式のオイルマッサージで、足のつま先から頭まで部位によってオイルやジンジャークリームを変えて1時間かけ身体の疲れを癒してくれます。子宮を元の位置に戻す働きもあり、この効果でしょうか、悪露は産後3週間でほぼ無くなり、子宮は産後6週間で正常な大きさに戻っていました。

マッサージ後に巻いてくれる15メートル程の布で、骨盤を約8時間締めることで腰周りもすっきりしました。産後すぐにおっぱいが張ってしまった際は、おっぱいマッサージもして貰ったおかげで、乳腺炎にもならず、母乳の出も良くなりました。なにより、自分の時間が持てない育児続きの中、ほんの1時間でも自分の時間が持てることは最高の贅沢でした。始める時期や日数は体調や料金ともご相談でしょうが、私自身は退院2日目、実に出産から4日目にスタートし計6回行いました。友人に紹介してもらった方は、料金は1時間60ドルで毎回約束の時間に遅れることなく来てくれました。

5. 日本とシンガポール無痛分娩

前章でお話した無痛分娩について、私自身の体験談をご紹介したいと思います。第一子の出産時は、一睡も出来ずに陣痛の痛みが続く度に身悶え、収まったかと思うとまた数分後に来る陣痛の痛みにどう堪えるかと息をつく間もない苦痛の繰り返しでした。要した時間は、陣痛が始まってから15時間。大半の時間を占める陣痛の痛みにより、全身筋肉痛とも言える痛みでぐったりしたものです。

シンガポールでの無痛分娩は、陣痛が始まりドクターの指示があれば、エピと言われる麻酔を投与し5分もたたず痛みが瞬く間に失くなりました。第二子は、経産婦だった為、陣痛から6時間で産まれましたが、そのうちの5時間は痛みがなく過ごせたのです。

子供は分娩室に入れなかった為、病室で待機していた夫にスマートホンで実況中継を行えたり、ゆったりテレビ鑑賞出来たりと、第一子出産時には考えられない時間でした。シンガポールでは無痛分娩が主流であるのに対し、日本では限られた病院でしか行えなかったり、まだまだ消極的です。「お腹を痛めて産むべき」的な古い精神が未だに根強くあるのも普及していない要因のようです。

また日本で出産した友人に聞いた話では、無痛分娩であっても産まれる間際に麻酔をする為、陣痛の痛みに体力消耗してしまったと聞きます。麻酔薬ですので副作用はあり、産後の食事を頂いてまもなく嘔吐してしまいましたが、身体の回復が早く、第一子出産時に経験した倦怠感や脱力は全くありませんでした。もちろんお腹を痛めていなくとも、子に対する愛情はしっかりあります。

出産の不安要素を知って頂くことで、里帰り出産にされるのか、シンガポールで出産されるのか、選択肢を広げるきっかけになって頂けたらと思います。

※本記事の写真はイメージです。


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